新事務所
事務所移転をして一週間が経ち、ようやく落ち着いて設計活動が出来る様になりました。
外周りや、建具、ガラス交換など細々した手付かずの部分がありますが、徐々に時間を見つけてやっていこうと思います。
庭のある長閑な環境で設計活動をしたいな~とずっと思っていたところに、条件に合った空き家に出会いました。
新幹線や接道など住んだり新築をする場所には少し不向きな立地条件でしたが、既存建物を改修して事務所ととして利用するのには十分な物件でしたので、思い切って移転を決めました。
移転を決めてからは、話が進み約2か月で移転をするスケジュールに至りました。
今回、良い機会だと思い自身でできることをできるだけやってみると気合いを入れて頑張ってみようとスタートしました。
解体から始まり、床下に潜り断熱材を入れたり、床組みや壁の下地工事、塗装やカウンター製作等々長い一か月となりました。
床張りや本棚・仕上げ類は大工さんに協力してもらいました。
窓台を入れたりすることにも大工さんの指導を受けてやってみましたが、少し隙間が出来て、大工さんがいつもさらりとこなしてしまう事に、大工さんの凄さを実感しました。
電気工事・水道工事・ガス工事の業者さんにも協力頂き感謝いたします。
そして、旧事務所で使えるものは新事務所に再利用する様にし、できるだけ廃材を減らしたいと考え、照明器具などの設備類はもちろんの事、壁に張った杉板や杉の床板・本棚、更には下地材も解体し再利用をしております。
勿論、旧事務所の解体も自身ひとりで行いました。
旧事務所の返却の日は決まっていたので、スケジュールを決めて、やるべきこと・やれることを考えながら毎日時間刻みで休まず実行。
移転の作業の合間に現場監理や、夜に設計活動、この一か月半なかなかハードでしたが、いろいろ身をもって学ぶことが多く毎日とても充実しました。
現場監督時代の経験や、現場監理をしているときに職人さんがどんな作業をしているかどんな作り方をしているか興味深く見ていたことも役に立ちました。
「やればできるもんだ!」そんな言葉が、何かしら仕上がってくるたびにつぶやいていました。
これも、培ってきた経験や人脈のおかげで達成できたと思います。
これまでを振り返ると、遠回りもした時もありましたが、人生で無駄な時は無かったと感じ「この今」に役立っている事がとてもうれしく思いました。
「これまで」とは、働き始めてからではなく、それ以前にこの道を進むために学びの場に行かせてくれ支えてくれた亡き両親にも感謝です。
そして今回の経験がまた「この先」の役に立つ事になると思います。
やっぱり、純粋に ものづくり は楽しいものです。
皆さまお近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。(不在の時もありますが…)