シマトネリコ
office S
先日作庭をしました。
前回整地及び石の据付を行い、
今回はいよいよ樹木を植えました。
写真はメインのシマトネリコ。
とても大きく、植えるのに大苦戦で、
現場は私含めて7人の男衆で行いましたが、
この大きさには圧倒です。
向きを変えたりするだけでも一苦労、
樹木が少し傾くだけでも体に感じる圧力がとてつもなく、
体つきがガッチリした男たちが「おぉぉぉぉ!!」と声が出てしまうほど。
毎度、樹木の重さを実感しますが、今回が一番すごかったと思う。
このシマトネリコは、芝生の庭に木陰を作ってくれる東屋の様な役割をします。
その他アプローチなどにも高木を植えて、
オフィスの小さな佇まいもあり、スケール感が曖昧になる空間に仕上がりました。
今回植えた植物は、今まで植えた事のない植物が多く使われ、
作庭をしてくれました西村さんの進化を感じました。
毎度彼の頑張りを共に作業をしながら実感し、良い刺激になります。
シマトネリコ というと、ここ数年外構屋さんが、
とりあえずシマトネリコを1本植えれば、
簡単に雰囲気が出るからと飾りの様に多用されていた事で、
造園屋さんからは毛嫌いをされ使われることが減ってきております。
西村さんと、シマトネリコは何も悪いわけではなく、
その扱い方が重要なのだという話をよくします。
シマトネリコに限らず、建築の素材なども同じで、
値段や見た目によらず、ひとつずつ丁寧に考えて取り扱えば良いのだと思います。
目利きというか、気が利くというか、
私もその様なことを大切に設計活動をしていきたいと思っております。