works に 木作家 小澤一也氏の工房 KAZUYAOZAWA FURNITURE STUDIO を掲載しました。
小澤一也氏とは互いの妻が友人であることから、数年前に知り合うこととなった。
出会った頃は、彼は富士宮を拠点にしながら製作をしており、ちょうど私の自邸の設計中だったのでダイニングテーブルを依頼したいと富士宮の工房へ家族と共に伺った。
富士宮の工房は、とても小さな小屋にぎっしり機械や道具が詰まった状態で頑張って製作をしていた。
小澤氏は建築も学んでいたこともあり、話が合い、会う度に建築や家具、アートなど ものづくりの事について熱く話し合う関係となり、彼のものづくりの姿勢に感銘を受け、良い刺激を頂いている。今ではかけがえのない存在となっている。
そんな彼に、house K の見学会で作品の展示をしてもらいました。
その時に、隣の敷地に施主様のご親族が所有する大きな空き工場があり、冗談交じりに ここ借りてみたら と言ってみたら、話が進んでこちらに移住し借りることとなった。
冗談で言ったことが、現実になってしまい、重く責任を感じました。
借りる住まいも見つかり、まずはそちらのリフォームのお手伝いもさせてもらった。
家族や親族みんなでペンキまみれになって、しまいにはインフルエンザになり楽しい良き思い出となった。
移住が完了し、工房を稼働しながら、工房の一部を家具の展示や打ち合わせ、設計ができる場所の設計及び現場監督をさせて頂いた。
限られた予算の中で、最大限頑張ろうと、小澤氏、職人のみんな、私で力を合わせて汗を流した。
華美なデザインは排除し、既存の間取りや窓を変えることなく、岡部の山々に囲まれた良い環境をすっと受け入れるような無理のない設計とし、
小澤氏の作り上げる家具やオブジェクトの背景となるようにニュートラルになる場所を考えた。
細部の納まりは、現場で小澤氏と話し合いながら決めていった。
工事は予算の限界までやり、既存があらわしとなっている部分とくっきりとライン引きしている。
大工さんと共に一緒に施工をしたため施工方法も学べ、この先自身で内装を作る事もでき、時間をかけて徐々に完全体に向けて進んでゆく。
現段階で出来上がってみて、工事のプロセスや彼をサポートしたいと協力してくれた人々も含め、小澤氏らしい自然体な場所が出来たのではないかと思う。
それは、彼の ものづくりへのまっすぐな姿勢が皆を動かしたものではないかと思う。
そんな私自身も彼を良き友として、ものづくりの同士として、応援し続けていきたい。
是非、彼のつくる作品を実際に見て触れて、そして彼に会いに足を運んでみてください。
KAZUYA OZAWA STUDIO
421-1102 静岡県藤枝市岡部町宮島350-3
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