今週から、今年最後のプレゼンの為の模型に取り組んでおります。
久しぶりに使う模型材料のバルサです。
とても軽い木で加工がしやすく、船や飛行機の材料にも使われているそうです。
ちなみにヨーロッパ王者の次の試合は17日(木)です。楽しみです。
先週末のこと、
以前勤めていた事務所で担当していたお施主様からのお誘いで、忘年会をしてきました。
私が独立して、一人で事務所に籠ってしまいあまり外に出ないのでは!?と
心配してくださって誘ってくれた様で、とてもうれしかったです。
実際、仕事に集中して一歩も外へ出ない日もあり、家族以外会う事のない週もあったりと、
出不精に磨きがかかっています。
心配や気にかけてくれている人がいるという事は、とても幸せな思いであります。
忘年会はお寿司屋さんへ。
忘年会のネタは、お互いの仕事の姿勢や考え方の話から、共通の知人や趣味の話など、話が尽きず、
17時スタートにもかかわらず、22時過ぎまで話をしていました。
人への話し方や、接し方、人との繋がりを大切にする話が印象的で、
お施主様は、私より一歩二歩先を歩んでいる先輩ですので、お話はとても勉強になり身に沁みます。
お気遣いと優しいお話で、心温まる忘年会でした。お誘いありがとうございました。
勿論お料理もおいしくいただきました。
翌日妻に帰って来た時間を伝えると「どんだけ話が長いの!?」と良い突っ込みをいただきました。
話は少し変わり、
お寿司屋の大将とのお話、
お店のお話をしていましたら、大将は自分のお店を作った時は デザイナー を入れたとのこと。
デザイナーを入れた方が、大工さんと直接やるよりも、デザイン的センスももちろん、
大工さんや施工店との話もデザイナーを通した方がうまく出来る。とおっしゃっていました。
私の父よりも上の年代の大将が、デザイナーの価値を理解していたことに驚きました。
昨今、オリンピック関連でデザイナー(設計者)に対しての評価が低くなっている世の中であります。
デザイナーの価値を理解している人も少ないと感じます。
視覚的に見えているデザインだけが良いデザインだと思う事が多いと思いますが、
その裏側にあるデザインの本質を理解出来ているのかが重要であると思います。
ある意味デザイナーは、その見えない部分を作っていると思っております。
建築の設計で言えば、図面はもちろん、監理が重要で、
同じ図面でも、施工者の姿勢と、設計者の確認及び伝達により、
良し悪しが変わってきます。
良い図面を、最良の納め方で作られているか確認する事が大切です。
出来上がった表から見える部分は、実はその裏側があるから良く見えているのです。
大将の話が聞けて良かったです。背筋がピッとしました。
一緒に居たお施主様も、物を買うときはどの様な人がどの様な考えや想いで作ったのかで、
その物を買うかどうかを決めたいと話しておりました。
物があふれている世の中、購入する側も本当にそれで良いのか見極める力が必要なのだと思いますね。
来年も出来るだけたくさん現場に足を運び、確認はもちろん、
設計の想いなど粘り強く伝え、職人さん達と共に見た目のよさにとらわれず、
じわりと伝わる深みのあるものづくりをしていきたいと思います。