ディテール

2016/11/16
house S

週末に息子の子守をして、その息子から胃腸炎を頂きまして、夫婦そろって胃腸炎…

 

そんな散々な一週間の始まり。

しかし寝てばかりもいられず、翌日から事務所に籠り、house S の詳細図を考え書いております。

毎度毎度案件ごとプランが違えば、決まって納まりが違う訳で、

効率を考えれば同じディテールにすればよいが、そうもいかないのです。

巨匠 ミース・ファン・デル・ローエの  「 神は細部に宿る 」 という言葉がありますが、まさしくその通りであります。

学生の頃は、その言葉の意味に何のことやらと理解が出来ておりませんでしたが、

実際設計の仕事をし始めると、その事を理解でき、ディテールを考える事の重要性と面白さを感じています。

スケッチを書いては、うまく納まるか、サイズ感ボリューム感など…繰り返し検討しています。

ダイナミックなプランや、素材の使い分けなどに目が行きがちですが、

単純なプランで、単純な素材でも、細部をしっかりと検討して納めていく事で、

空間の質を高めることができるのです。

一見気が付きそうもない細部を練り上げていく時間と労力に、

設計事務所に設計を依頼する価値があるのだなと図面を描きながら思いました。

そんなディテールも押し付ける様な物ではなく、さりげなく空間の質を支えている存在にしたいと思う。

とは言え、言葉ではなかなかその重要性が伝えられないのが本音です。

さて、詳細図ゾーンは重く長い…

 

仮想で住む

2016/02/12
house S

house S  は現在、基本プランニングの修正を何度も重ねています。

お施主様に、この基本プランに仮想で住んでいただ状態から、

課題をいただき、修正のプランをしています。

この時期がとても大事で、じっくりと住まい手と設計者が納得したプランを一緒に導いていきます。

修正を繰り返していくとどうしても、元々目指していたものを見失いがちですので、

ブレてしまいそうになったら、何度も原点に引き返し、

気持ちを切り替えて新しい紙に向ってペンを走らせています。

お施主様も一生懸命考えてくれているからこそ、その気持ちを受け止めて、

それ以上の案を生み出したい。